Pioneerのパワーメーターの購入

パイオニアのパワーメーターがキャンペーンでサイコン(SGX-CA500)の分だけ安くなっていたので、自分の今いる立ち位置を知るためにも思い切って購入してみた。

最終的に購入したのは、この後詳しく述べるが、一番左のサイコン+左右パワーメーター+アルテグラクランク+Garminスピードセンサー。

対応クランク

製品別に取り付け対応クランクが決められています。

  • SGY-PM910V・・・ SHIMANO「FC-R9100」「FC-9000」「FC-6800」、Campagnolo「POTENZA 11」
  • SGY-PM910VL・・・SHIMANO「FC-R9100」 「FC-9000」 「FC-6800」 「FC-5800」、XTRトレイル 「FC-M9020」 XT「FC-M8000」、Campagnolo「POTENZA 11」、cannondale「HGSISL2/HGSI」
  • SGY-PM910VR・・・SHIMANO「FC-R9100」「FC-9000」「FC-6800」Campagnolo「POTENZA 11」

自分のロードバイク(アンカーRS8)のクランクはシマノ105(FC-5800)ですので、このクランクが対応したパワーメーターを選ぶと、左クランクにつけるタイプのものしか選ぶことができず、左パワーのみしか計測することができません。


Pioneer(パイオニア) ペダリングモニターセンサー SGY-PK91S5870GL SHIMANO製105左クランクモデル(FC-5800)

その上、ショップにクランクを持ち込んでショップがパイオニアに送って、パワーメーターつけて後日返される形になるものと思いきや、左クランクアームのセットにおいては105のクランクとセットで売られているので、自分の105の左アームを預ける必要はないし、これを買うと105左クランクがもう一つ手に入るので、105の左クランクだけ2つになってしまうと言われた。

そのため、105の左クランク2つはいらないんで、これを機会に右パワーメーターにも対応しているアルテグラにクランクを変更せざるを得なかった。(チェーンの長さを調整するのが面倒なので、クランクの大きさは50-34のまま。)


SHIMANO(シマノ) クランク アルテグラ FC6800 34-50T ULTEGRA 170mm

対応サイコン

パワーメーターを購入しても、パワーメーター自体はスピードセンサーや心拍ベルトのようなもので、それらの情報を何からの形(WifiやBluetooth、ANT+等)でサイコンに送り、サイコン上で表示させる必要があります。

このパワーメーターはANT+通信みたいなんで、ANT+対応のサイコンでなければ通信ができないため、必然的に、パイオニアかGarminに絞られ、かつ、細かい情報まで測定したければパイオニアを買わざるを得えません。。。

そんなわけで、パイオニアのSGX-CA500という万を超える高性能のサイコン乗り換えたわけですが、ここで問題が・・・。


Pioneer(パイオニア) Wifi ANT+対応 トレーニングメニュー・データ解析Webサービス付 サイクルコンピューター SGX-CA500 SGX-CA500

自分の場合、サイコンはCATEYEのスピードだけ測れる4000円位のものを使っていたので、スピードセンサーも磁石をスポークにくっつけるタイプのものを使用していました。

このサイコンとセットで買ったスピードやケイデンスセンサーがANT+に対応していないせいで、スピードが表示できないという・・・。(注:パワーメーターとサイコンだけではスピードは測れないので別途スピードセンサーをつけている必要がある)

携帯でRuntastic起動して測ればいいと割り切ろうとか、スピードはCATEYEを使うぜとか思ったけど、非効率的なんで、仕方なくANT+対応のスピードセンサーを購入することに・・・。(※最新のCATEYEのセンサーはANT+対応している模様。けど邪魔かな)


GARMIN(ガーミン) 純正 バイク・スピード・センサー 1210300 [並行輸入品]

スピードセンサーとサイコンのベアリングは、サイコンメニュー画面の、センサー→新センサー接続から行う。ANT+に対応していればできるはずだ。

Pioneerのサイコンの初期設定

詳しい説明は、SGX-CA500ユーザーズガイドというページがあるのでそれをみるといい。

とはいえ、項目が多すぎて最初は何から手を付けていいかわからない。

そこで自分が最初躓いた部分を考慮して下の動画をアップしてみた。

トレーニング項目を飛ばしたのは、用語の意味がよくわかっていない初期には難しいため。。。

パワートレーニングの各用語

FTP(Functional Threshold Power)

1時間全力で漕いだときの平均パワー(W)の最高値のこと。

FTPを測定するために1時間全力で漕ぐのは骨が折れるので、20分間全力で漕いだ平均パワーを0.95倍(固定ローラー台は値が小さく出るらしいので0.97倍)したものをFTP値にできます。

正確さを追求するなら、10~20分のアップ→5分間の全力ペダル回し→10~15分の回復走を行った後に、20分間全力で漕ぎます。

AP(Average Power)とNP(Normalized Power)

APはCyclo-sphereでいう平均ペダリングパワーで一般的な意味での平均の出力。

NPはAPに補正をかけて正規化したもの。

同じ1kmでも平坦な道を時速30kmで走り続けるのと、500mの勾配15%の坂を登った後、500m下るのでは、合計時間と平均速度が同じだったとしても体の疲労感が後者のほうが大きい。そういう要因まで含めた出力。

Cyclo-sphereで平均ペダリング・パワーが189.4 [W]でも、NPは228.9 [W]と高いのはアップダウンが多い場合。平坦基調なコース(渡良瀬遊水地周回)ではAPが234.1 [W]に対してNPが237.5 [W]と、両者に差がなくなる。

IF(Intensity Factor)

強度係数、NPをFTPで割ると求められる。IFが1ならNPとFTPが同じ出力いうこと。

簡単に言えば、自分的に100%の力を出し切ったという運動が1であるので、0.95とかだと結構いっぱいいっぱい、1.05とかなら限界オーバーということになる。

1時間以上走れば、タレてきてNPはどんどん下がっていくので、IFが1を超えるというのは、よっぽど戦いの中(走りの中)で成長したか、FTPが間違っているかかな?

まぁ自分的な余裕の有り無しを判断する材料ってところか。

TSS(Training Stress Score)

身体ダメージ数値で、FTPで1時間走ると100TSSである。

NPをもとに算出されるので、コースの勾配等によりダメージ値に補正がかかる。

IFだと1が100%だけど、TSSだと100が100%

  • 150未満・・・通常トレーニング 翌日~翌々日には回復
  • 150~300・・・週末の激しいトレーニング 翌日に回復しきれず翌々日まで持ち越す
  • 300~450・・・回復に2日以上を要する
  • 450以上・・・数日疲労が残る

VO2MAX(最大酸素摂取量)

VO2MAXは体内に取り込める酸素の最大値(有酸素運動できる上限値)である。

体の成長で発達する数値であるため、成人になると伸びしろがなくなる。FTPはVO2MAX以上には上がらないので、VO2MAXはFTPの伸びしろと言える。

VO2MAXを上げる強度のトレーニング(FTPの106~120%)を行うことで僅かに上昇するが、トレーニングをやめるとすぐに戻ってしまう。

VO2MAXはサイコンに入れる項目があるものの、Cyclo-sphereでは計算できないので、自分で計算しなければならない。

簡易的な計算方法は12分間のRUNによる走行距離から求められるという。

VO2max=12分間の走行距離(m)×0.021-7.233

12分で3000mはしれれば、3000×0.021-7.233=55.767ml/kg/分ということになる。

細かい計算式や計算シートについては、下記サイトに詳しく載っているため割愛する。

ちなみに自分は上記サイトの2番目の約5分間維持できる最高のパワーを使って計算するが、計測するのがめんどいのでMMPの5分値をVO2MAXパワー(W)として上記計算シートに体重とFTPと共に入力して求めている。

MMP(Mean Maximal Power)とCP(Critical Power)

MMPは各時間単位の平均最大パワーのこと。

20分間全力で走った後、Cyclo-sphereで5sec、1min、5min、20minを設定してMMPを確認すれば、スプリント、AC無酸素性運動、VO2MAX、FTPが計算できるので、どの時間帯のパワーが不足しているのかが一目瞭然で、不足しているパワーゾーンを補うためのトレーニング計画を立てやすい。

CPはMMPとほぼ同じと考えていいと思う。CP60は60分の最大平均パワーでFTPとイコールとなる。Cyclo-sphereではCPの近似曲線だかが表示されているため厳密に言えば違いみたいだけど・・・。

Cyclo-sphereを使った分析

Cyclo-sphereでは実に多種多彩なデータを確認できるが、それゆえどこを見ていいかわからないのが実際だ。

パイオニアの公式サイトではペダリングモニターシステム活用のヒントと題して、基本的な活用術が示されているので見ておくと良い。

自分的な考察は下動画にまとめてみた。

動画のまとめにある通り、自分はFTPを20W上げるために

  • 250Wを切らないような強度の練習を最低30分以上(30分でTSS59.3のため)行う。
  • ペダリングは90°のトルクを増やし、引き足を早めに行う。

あたりを意識してこうとおもう。NP237Wのケイデンス86.3rpmの遊水地で平均速度36km/hだから、NP255Wだと平均速度38km/hとかになるんかなぁ。サイト見ると大体FTPが230~250W付近の人がパワーメーター導入し始める人多い。


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