OCR3のディレイラーの調整とシフトワイヤーの交換

先にアウターとインナーのワイヤーを取り外しておきましょう。

(シフトワイヤーの先端はここにある。見えない場合はギアを上げたり下げたりすればよい。どっちか忘れた。)

シフトワイヤーの入り口は、コントロールレバーによって異なるため、必ずしもここにあるとは限りません。

(アジャスターも分解だ)

新しいアウターワイヤーを取り付けようとすると、アウターやインナーのワイヤー直径がブレーキのそれとは異なるということに気づくはず。基本、ブレーキ系のワイヤーのほうが太めになっているようです。

(右シフトアウターと左ブレーキアウターの太さの比較)

アウターに関しては、中身の金属の形状?も少し違うみたいです。

(左シフトアウターと真ん中ブレーキアウターの中身の金属)

で、問題だったのは、純正OCR3のシフトアウターの太さがブレーキアウターの太さと同じであるということ。そのため、予め買っておいたシフトアウターキャップはハマらないわ、ジョイントもハマらないわで、結局ブレーキ用のアウターで代用しました。

フロントのシフトワイヤー交換について

★ディレイラーのH・L調節ネジは、閉めると内側へ、緩めると外側に移動する。

1、フロントディレイラーの働きのように、先にフロントディレイラーを1~3mmの部位に取り付ける

2、フロント内側(インナー)、リア内側(ロー)の状態で、シフトワイヤーを張り、プレートとチェーンの隙間を0-0.5mmにする。(この時、ワイヤーをペンチ等ですごく強く引っ張ってまで張る必要はない。手で引っ張って張る程度で良い)

(インナー・ロー)

フロントでは、力がかかると外側(アウター)へシフトアップ、力が弱まると内側(インナー)へシフトダウンするので、インナー側ですごく強く引っ張る必要はない。

0.5mmの隙間を作るために、H側調整ボルトで調整する。

H側調整ボルトは、ネジを閉めるとプレートが内側に、ネジを緩めるとプレートが外側に移動する。

3、次に、フロント外側(アウター)、リア外側(トップ)の状態で、プレートとチェーンの間を0-0.5mmに調整する。

L側調整ボルト(ネジを閉めるとプレートが内側に、ネジを緩めるとプレートが外側に移動)を使用して調整する。

4、最後は、フロント(アウター)が外側、リアが内側(ロー)にセットして、ブレーキバーではない方のボタンにて、トリム操作(音鳴解消)を行う。 クランクをまわしながらレバー(b)を軽く操作してフロントディレイラーがわずかに小ギア方向に移動することを確認します。この時フロントディレイラーが大きく動いてチェーンが小ギアに変速する場合は、トップ側調整ボルトを1/8回転ほど戻してください。この後もう一度チェーンの位置を元の位置に戻してトリム機構の調整と確認を行います。

トリム操作後は、ケーブルアジャストボルトでインナー側のプレートとチェーンの間隔を再度0.5mmに調整する。

フロントディレイラー選びは、フロントディレイラーの選び方ロードバイクのフロントディレイラーを参考に。

追記

あさひのサイトに有る通り、フロントギヤの調整時に裏技なんかないですね。基本通り、インナー・ローで調整後→アウター・トップで調整。これだけだとインナー・トップや、3段ギヤの場合、中段ギヤでディレイラーに引っかかることがある。引っかかる場合は微妙なアジャストボルトの調整が必要となる。最小ギヤでの微妙な調整が、中段ギヤで大きくディレイラーを動かす。

また、アウター・トップの状態でどれだけアジャストボルトで調整(緩めても)してもこれ以上ディレイラーがアウター側に移動しない事態に遭遇することがある。これはアウターでの張りが弱いことが原因のようでして、下記写真のようにアジャスターを締めて張りを調整するとディレイラーが外側に移動します。

(この方向から見て左に回すと締まる)

こんだけやっても、ある段の時だけ音鳴が起こることはあるが、あまり使わなそうなギヤならそのままにするのも手かも・・・。

リアのシフトワイヤー交換について

1フロントを内側(インナー)、リアを外側(トップ)の状態でスタート。リアディレイラーの働きを参考に取り付ける。

一緒にチェーンを貼る場合も、上記サイトの長さを参考に取り付ける。

(インナー・トップ)

2、リア外側の状態で、チェーンの位置とガイドプーリーの位置をややガイドプーリーがチェーンの中心から外側になるように、H側調整ボルトにて調整する。

この際の調整位置は、こちらのサイトがわかりやすいが、中央よりやや外側にすると落ちてしまうことあるのでやはり中央付近になるのではと個人的には思います。

3、シフトワイヤーを手で引っ張っぱりながら固定する。ペンチ等で無理に強く張る必要はない。この際、強く引っ張り過ぎるとリアディレイラーが引っ張られてしまって、上記2で合わせた位置から内側に移動してしまうので、そのへんも含めて調整する。

4、シフトワイヤーは必ず溝に合わせて固定する。

5、リアを内側(ロー側)へ移動して、ガイドプーリーがローギアの真下に来るようにLow側調整ボルトにて調整する。L側調整ボルトだけでは調整しきれない場合は、ワイヤーのアジャストボルトで調整する。

6、フロントが内側、リアが外側の状態で、クランクを逆に回し、チェーンづまりしない位置までガイドプーリーがギヤに近づくようにBテンションアジャストボルトで調整する。 更に、リアを内側の状態でも同様につまらないことを確認する。

リアディレイラー選びは、リアディレイラーの選び方を参考に。


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