NF-κBデコイ軟膏の臨床試験は着々と進められている。
デコイDNAのの薬理作用は、特定の核内蛋白が特異的に認識・結合して遺伝に発現調節するために必要なDNA塩基配列を「おとり」DNAとして細胞内に投与し、その核内蛋白を本
来結合するべき遺伝子上の領域でなくデコイDNAに結合させて、その核内蛋白の遺伝子発現調節機能を抑制することによって発揮される。
NF-κBデコイDNA分子は、皮膚のバリア機能により分子量1000を超える分子の通過は極めて困難である中で、約12000ときわめて大きく、その経皮吸収効率が問題とされる。
実際の臨床試験は、弘前大学付属病院皮膚科を受診した成人アトピー性皮膚炎患者の同意を得た上で、2%NF-κBデコイDNA軟膏(基剤は白色ワセリン)の臨床試験を開始した
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